EOS Kiss X8は来るのか来ないのか。

店長エンゾーです。

あっという間にCP+が終わってしまい、宴の後で放心しております。
今回、各社から大物がこれでもかと出品され、それはそれで大変満足だったのですが、個人的に密かに期待していたものが、(分かっていたけど)出ませんでした。
それは、キヤノンのエントリー一眼レフ、EOS Kiss X7の後継機です。エンゾーはKiss X7を「EVF機を食うOVF機(ミラーレスキラー)」だと思っていて、主にパンケーキレンズを付けてスナップに利用しています。ただ、色乗りや暗部の描写に若干クセがあるので、その辺りが改善されたX8の登場を心待ちにしているのでした。

手元にかなり信頼性の高いデータがあるのですが、それによると、現在日本で販売されているすべてのカメラの中で、圧倒的に売れているのが、他でもないKiss X7です。今年の4月で発売から満3年になろうとしていますが、その勢いは全く衰える気配がありません。もともと良く出来たカメラですし、3年前の技術でこれだけ売れているわけですから、メーカー的にはモデルチェンジの必然性が低いということも出来ます。

「ノルソル」を参照すると、実はキヤノンの一眼レフは、ここ数年でモデルチェンジ周期が明らかに伸びてきています。例えば、エントリーモデルの代名詞でもあるEOS Kissシリーズ(現行機種はX8i)は、2010年から2013年までは毎年モデルチェンジしていましたが、X7iからX8iに代替わりする時になって、その間隔が2年に伸びました。次も2年後であるとすればそれは来年4月のことなので、今年出ないことは分かっていたモデルといえます。
 


より新モデル投入の鈍化傾向が顕著なのはEOS二桁シリーズで、2006年発売の30Dから2008年の50Dまではほぼ1年周期だったものが、50D → 60Dで2年に広がり、60D → 70Dでは3年、今年4月に発売予定の80Dも2年8ヶ月と、ずいぶん開発スパンが長くなりました。

これは、隙間を埋める機種(EOS 8000DやEOS 6Dなど)を新たに追加したこと、デジタルカメラの性能が頭打ちになってきたこと、ミラーレス一眼や大口径コンパクトにもリソースを割かなければならなくなったことなど、複合的な要因が絡んでいるものと思われますが、やはり一番の原因は、1眼レフの販売台数が減少傾向にあることではないかと思われます。

一方、これまでキヤノンはミラーレスカメラの開発に消極的なように見えましたが、その実、EOS Mシリーズはきっちりと400日前後の周期を守って3代目まで遅滞なく送り出しており、このペースは4代目も守られるであろうと思われます。


ここで役割がEOS MとバッティングするのがKiss X7です。もともとKiss X7は、それまでのエントリークラスだったX◯iシリーズのさらに下に、突如として現れた「謎の立ち位置」のカメラでした。X7iと同時に登場したので、続くX8iの発売時に更新されるのかと思いきや何も起こらず、そのまま今に至っています。代わりにその間、EOS Mシリーズが3代目まで進化しました。これはひょっとして、X7後継機種はなかったことにされ、X7のみが鬼っ子としてデジタルEOS史に名を留めることになるのではないか・・・。そんな嫌な予感すら漂ってきます。

いまやミラーレスが勢力を大きく伸ばし、OVF機は少しずつ存在感が薄くなりつつありますが、究極のお散歩一眼レフであるEOS Kiss X7の割りきったコンセプトはいささかも色褪せていないので、ぜひ後継機種(Kiss X8)の登場を期待したいところです。・・・キヤノンさん、是非。

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