恐るべし、SIGMA 50mmF1.4

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万年寝不足店長のエンゾーです。

今週の月曜日は、ユリシーズ初となる、男性着用モデルの撮影日でした。
前回女性モデルを撮影した際には、EOS5D Mk2に純正のEF50mmF1.4USMを付けて撮影したのですが、どうもピリッとしない写りで、自分としては今ひとつ納得がいかない結果に終わりました。ホントは、画角の自由度が欲しい場面を想定してEF24-105mmF4Lも持って行っていたのですが、終ってみれば、50mmしか使わず。
バストショットが多くなる普通のポートレートと違い、商品込みで撮影する場合には画面内にモデルの全身や周囲の風景を入れることが多々あります。そうすると引きが取れない場所では85mmだと狭すぎるため、結局50mmの中庸な画角が重宝するわけです。

ただ、キヤノンの現行50mmは1993年6月に発売されたものであり、その光学設計は実に21年間も更新されていません。銀塩の時代に作られたものですから、今のデジタルと相性が良くないのは想像に難くありません。

そこで、今回の撮影前に、久しぶりに標準レンズを買い足すことにしました。大変評判の良い、SIGMAの「50mm F1.4 DG HSM」です。SIGMAのラインナップの中でも画質重視を標榜するArtラインに属するこのレンズ。最大径85.4mm、全長99.9mmという堂々たるサイズは、F2.8通しの標準ズームと勘違いしそうな大きさと重さです(笑)。もともとパンケーキレンズが大好きなエンゾーの趣味嗜好とは相容れない重量級ですが、そこはそれ仕事に使うレンズですから、わがままも言っていられません。

さて、実際に使ってみたところ、噂に違わぬ「解像度番長」ぶりに驚きました!まさに、カミソリ。等倍で画像チェックをするのがこんなに楽しいのは、最近だとソニーのRX1を初めて手にした時以来です。この空気感というかヌケの良さは、一度知ったら病みつき間違いなしですね。

同時に、ちょっとした手ブレやピンぼけもバレてしまうシビアさも持ち合わせているため、今回のように失敗が許されない仕事写真においては、なかなかの緊張を強いるレンズでもありました。ともあれ、当面はこのレンズのお陰で、モデル撮影時にテンションが上がりそうです。

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