EF-S 24mm F2.8 STM、絞り開放での写りは?

店長エンゾーです。
前回予告しておりました、Canon EF-S 24mm F2.8 STMの作例を掲載したいと思います。

解像力テストなどスペック的なものは他に譲るとして、エンゾーが個人的に興味があるのは、あくまでも「撮りたいものを撮った時にどうなのか」という部分なので、そういう作例になっています(^_^;)。

今回もっとも意識したのは、『絞り開放は使えるのか』という点。兄貴分に当たる40mmF2.8は、大雑把に言うと「開放から鮮鋭度が高く、逆に絞ってもあまり改善しない。周辺光量は開放ではかなり顕著に落ちるが、F5.6あたりまで絞ると改善する」といったものでした。
果たして、フルサイズ換算で38mmに相当するこのレンズも同じような味付けなのかどうか?そこが知りたいと思いました。以下、簡単な解説付きでお送りします。
(と言っても、等倍で掲載するわけではありませんので、あくまでも参考程度で~。あと、特に断りがない限り、モードはAWBで、JPEGの撮って出しとなります)


Canon EOS Kiss X7 EF-S 24mm F2.8 AWB JPG ISO100 F2.8

上の作例は、ラテの泡が白飛びしないギリギリの露出で撮っているので、全体としてはややアンダーです。案の定、いい感じで周辺が落ちます。個人的には、このへんツボです。


Canon EOS Kiss X7 EF-S 24mm F2.8 AWB JPG ISO1600 F2.8

なんだかのっぺりして眠い感じになってるのは、ISO1600だから。それはそれとして、後ボケはきれいです。


Canon EOS Kiss X7 EF-S 24mm F2.8 AWB JPG ISO200 F2.8

最短撮影距離(0.16m)ギリギリまで寄ってみた例。やや風があって被写体ぶれ気味ですが、近接撮影でも問題なさそうです。背後の枝が、もっと神経質なボケになるかと思いましたが、そうでもありませんね。


Canon EOS Kiss X7 EF-S 24mm F2.8 AWB JPG ISO200 F2.8

どの線香にピントを合わせるつもりだったか不明なカット(^_^;)。AWBが西日に過剰に反応し、ややマゼンタかぶり?


Canon EOS Kiss X7 EF-S 24mm F2.8 AWB JPG ISO100 F2.8

上と同じく、やはり暖色傾向が強く出ています。記憶色はもう少し白い花でした。レンズのせいというより、Kiss X7のエンジンの癖だと思われます。


Canon EOS Kiss X7 EF-S 24mm F2.8 AWB JPG ISO100 F2.8

コントラストが高い写りをしますね。彩度が高いのはKiss X7の味付けかと。


Canon EOS Kiss X7 EF-S 24mm F2.8 AWB JPG ISO200 F2.8

歪曲収差は、割と目立つ感じですね。最後群に非球面レンズを使用している割には素直な樽型なので、被写体を選べば問題ない範囲ではあります。


Canon EOS Kiss X7 EF-S 24mm F2.8 AWB JPG ISO100 F2.8

F2.8とはいえ、そこはAPS-Cなので、少し被写体が離れると、背景もあまりボケなくなります。


Canon EOS Kiss X7 EF-S 24mm F2.8 AWB JPG ISO100 F2.8

歪曲収差が分かる作例、その2。被写体に寄り過ぎなければ、曲がりは緩和される傾向にあるようです。


Canon EOS Kiss X7 EF-S 24mm F2.8 AWB JPG ISO100 F2.8

後ろは溶けるようにボケますね。いいなあ。


Canon EOS Kiss X7 EF-S 24mm F2.8 AWB JPG ISO1600 F2.8

上野の「翁庵」のネギせいろは絶品でした。って、すでにレンズのインプレですらなくなってますな。ISO1600ですが、意外とディティールが残ってます。


Canon EOS Kiss X7 EF-S 24mm F2.8 AWB JPG ISO400 F3.5

なぜかこのカットだけF3.5(笑)。ちょっと絞っただけで、もうほとんどボケません。


Canon EOS Kiss X7 EF-S 24mm F2.8 AWB JPG ISO100 F2.8

厳密には、観葉植物の毛先にピントが来ていて、缶のロゴは既にアウトフォーカスになっています。開放では、周辺部の点光源はラグビーボール状になるようですが、グルグルにじむ感もなく、素直です。


Canon EOS Kiss X7 EF-S 24mm F2.8 AWB JPG ISO100 F32.8

人混みをかき分ける人力車の後を追いかけながら撮った一枚。本音、もう少し遠景をぼかして車夫さんを引き立たせたかったのですが、これで精一杯。こういう部分で「F2.8&APS-C」の限界が垣間見えます。

さて、いかがでしたでしょうか。
繰り返しになりますが、等倍で見ているわけではないので、あくまでもご参考まで。解像力のせいなのか、はたまたキヤノンのエントリーモデルによくある派手目の絵作りによるものなのかは分かりませが、全体的に見て、線が太い傾向はあると思います。

ただいずれにしても、開放でここまで破綻なく撮れるのですから、まずは文句ありません。ここには掲載しませんでしたが、逆光などの悪条件にも強く、またパンケーキでありながら、とにかくボケがきれいなのに驚きました。普通はもっとチリチリしても良さそうなものなんですが、そういう部分がなかなか顔を出しません。
レンズ構成を見ると、意外と構成枚数が多く、この辺りの工夫で、かつてのテッサータイプにありがちだったお約束の欠点を克服しているのかもしれません。

贅沢なことを言えば、「これで開放がF2だったら・・・」と思わなくもないですが、そうすると当然大きくなっていたでしょうから、その辺はシグマの30mmF1.4 DC HSM Artに任せたいと思います。(どのくらい差があるか、今度撮り比べてみますかね?)

結論として、積極的に開放描写を楽しみたいレンズであると思います( ´∀`)。

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