店長エンゾーです。
ユリシーズは主に自社のHPで商品を販売する会社ですが、作り手にとって一番楽しいのは商品を開発するプロセスにあり、はじめは「出来ないかもしれない」と思われていたような難易度の高いプロダクトが、様々な工夫と匠の技によって次第に形になっていくのが、デザインの醍醐味とも言えます。
一方で、完成した(完成してしまった!)商品をご紹介するコンテンツを作るのは、どちらかと言えば、必要に迫られてやっているところが無きにしもあらずで、デザインとはまた違う産みの苦しみがあり、商品画像ひとつとっても、毎回考えるだけで頭が沸騰しそうになるのでした。
で、煮詰まってくると、ついつい遊んでしまいます。
例えば、以前「アルチェーレ・グランデ」が発売された際には、アルグラを装着してモデルさんに持ってもらったカメラで、こそっと「息抜き」しました。
はい、このシーン。何が変なのか、お分かりになるでしょうか。
実はこのカメラ、銀塩の「EOS 3」です(^_^;)。エンゾーはもともとコンパクトなカメラが好きだったので、手持ちの機材の中に、アルグラの装着モデルとしてふさわしい重量級のカメラやレンズが極めて少なく、「重い機材でも楽に持てる」というイメージを感じられるような組み合わせが、デジカメではほとんどありませんでした。唯一それらしいのは、この写真を撮るのに使っている、EOS 5D Mark2 + SIGMA 50mmF1.4 くらいですが、それは自分が使っていますから、モデルさんに持たせることが出来ません。
そこで、もう長いこと防湿庫を暖め続けているEOS 3に出番が回ってきたというわけです。
ただ、よく見ると、もう一つおかしな部分があります。
もう少しアップにしてみましょう。
この望遠レンズ、「Carl Zeiss」の表記がありますね。これを見てピンときた方は、マニア確定。
思い返せば銀塩末期、今はなきCONTAXが、同社初となるAFカメラ「N1」をリリースしましたが、このレンズは、そのN1用に開発された数少ないCONTAX Nマウントのうちの1本です。それを、Canonのボディに直付けしてもAFや自動絞りが利くように、海外のメーカーでマウントとROMを改造したものが、このレンズになります。正直かなり実用性の低い、マニアックなレンズです(^_^;)。
前時代の銀塩カメラと、前時代のヘンタイレンズ。商品写真にこういう誰にも気づいてもらえないであろうネタを仕込んで、一人ほくそ笑むというあたり、ページ作成の締め切りに追い詰められて、かなり病んでる感じですね。ふふふふ・・・。
さて。
おそらく今週末からご予約の受付が始まる新製品、「X100Tボディスーツ」。
この商品ページに使用する画像に、実はまた、ささやかなネタを仕込んでしまいました。ふふふふふ・・・・。
分かりますか?