FUJIFILM X100T用ボディスーツ発売。

こんにちは、森です。

当ブログでもちょこちょこと制作進捗をお伝えしていた
X100T用ボディスーツがめでたく発売となりました!

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X100T/X100S/X100 Body Suit(X100シリーズ用本革ケース)

X100Tはもちろん、X100Sや初代X100にも
ぴったりフィットのボディスーツですので、
将来的にX100Tへの買い替えを検討されている
X100ユーザーの方でも、余計な心配をせずお使いいただけます。

使用している革は、安定の「プエブロ」!
ユリシーズでずっと使い続けているイタリアンバケッタレザーです。

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最近だと、“本革”や“イタリアンレザー”などと言っても、
特に珍しくもない感じがありますが、このプエブロは正真正銘の最高級革です。

表面にはワイヤーブラシでダメージ加工が施してあり、
味のあるルックスでとても人気があります。

買ったばかりの状態でも新品特有の「悪目立ち」がなく、
着ている服にも自然と馴染んでくれるのが嬉しいところです。

またベジタブルタンニンなめし革特有の経年変化が特長で、
すでにユリシーズの製品をお使いの方はご存じかと思いますが、
使い込むほどに馴染み、ツヤが出て、美しい色の変化をお楽しみ
いただけますので、長く使うほどに愛着がわいてくる革です。

ほかの有名な革でいうと「ブッテーロ」や「ミネルバボックス」などと、
見た目や感触の好みこそ分かれるとは思いますが、
いずれにせよこのクラスの革をカメラ用品に使っているところは
非常に少ないです。良い革は高いですからね…。

私たちもできる限り手の届く価格で提供したいと考えているため、
値付けの時は毎回みんなで悩みまくっています。

スタッフA「制作費から考えると、このぐらいの値段ですかね。」
スタッフB「自分がお客さんなら、このぐらいの値段が買いやすいなぁ。」
スタッフC「いや、それだと原価率高すぎでしょ…。」
全員「」

この流れが、値付けの時の定番です。

これを最低3セットは繰り返します。

さて、デザインで今回こだわったのは、ボディスーツの左右にある「耳」の部分です。

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実は、初代X100用に制作したボディスーツには
この「耳」がついていたのですが、
その次のX100S用に制作した時は仕様上カットしていたのです。

そして時を経て、今回X100T用に作ろうとした時、
やっぱりこの「耳」が欲しいなと思ったわけです。

丸みがあって、ボディスーツ全体がよりクラシカルな風貌になるので、
特にX100シリーズのようなカメラにはぴったりのデザインだと思っています。

あと、デザインそのものとは関係ないのですが、

「カメラの角が保護できそうで好き。」

というお声を、お客様から何度かお聞きしたことがありました。そういえば。

ただ、このX100T用ボディスーツの場合は片側の耳が低い位置についているため、
少なくともそちら側の角は保護できないのですが。汗

ストラップの組み合わせは、X100Tの重量やデザインから見てクラシコが一番人気でしょう。

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(ネイビーのボディスーツに、オリーブのクラシコ。)

個人的にはスリングショットクラシコ・ドリットなどもおすすめです。
よりクラシカルでカッコ良い組み合わせだと思います。

アルチェーレとのコンビもいい感じです!

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(チョコレートのボディスーツに、チョコレートのアルチェーレ。)

X100T/X100S/X100 Body Suit(X100シリーズ用本革ケース)

X100シリーズをお持ちの方へ、自信を持っておすすめします!

お買い求めはお早めに!(^o^)ノ

2件のコメント

  1. X100Tボディースーツ開発の進捗状況をブログで拝見するたびに楽しみにしておりました。しかも、ブログに掲載される試作品の写真を見る限りでは初代X100用ボディースーツのデザインを踏襲しており、初代X100用ボディースーツでユリシーズさんの存在を知った私としては、とても楽しみでした。ところが、完成品を見ますと、X100、X100S、X100T共用のボディースーツとするためだからでしょうか、「ボディースーツ」と銘打つユリシーズさんらしさにやや欠ける製品となってしまったように感じました。現行製品でいうとGR、dp、Leica M用のボディースーツのように、カメラ全体を上質な革でぴったりと広く覆うデザインが他社と差別化を図っている部分だと勝手に理解しておりました。ですので、X100T用のものはX100シリーズの背面の配置変更に対応すべく、ボディースーツ背面が全くカバーされていないのは非常に残念でした。同様に、鏡胴周辺の隙間が広がったことに対しても、残念さを感じております。もちろん、初代X100用と比較して、底を厚くして強度をつけてバッテリーとSDカードの出し入れができるよう開口部を作ることができるようになったり、三脚用ネジが付いたり、とユーザーの使いやすさ向上のために様々に工夫されていることは認識しております。鏡胴周辺が開いたことも、絞りリングの操作性優先のためなのかもしれません。そして、我々からはわからない様々な細かい工夫もたくさんされているのでしょう。それでも、どうしても、X100シリーズ共用とするために細部のデザインに妥協があるように感じてしまうのです。ロット生産の関係で共用化した方が都合がよいことは承知しておりますが、これがもしX100T用の専用設計であったなら、ユリシーズさんの製品開発能力をもってすればどんなに素晴らしい製品が完成していたかと思うと、残念でたまらないのです。大変失礼なことを申し上げているとは認識しているつもりです。申し訳ありません。今後も素晴らしいものづくりを期待しております。

  2. 弊社X100Tボディスーツにつきまして、ご満足いただけるものがご提供できず大変申し訳ございません。深くお詫び申し上げます。
    「カメラ全体を上質な革でぴったりと広く覆うデザインが他社と差別化を図っている部分」というのは、まさにお察しの通りでございまして、私どももそこに美学を持ってボディスーツの制作を行なっておりました。
    今回X100T用ボディスーツの背面が、あのように全面が開いた形に変更されたのは、X100Tの液晶モニターが、X100Sのそれよりも大きくなったことに関係しております。
    革のボディスーツがカメラの背面を覆いつつ、それでいて液晶モニターが隠れないようにするためには、液晶モニターよりもひと回り大きなサイズの枠が必要になります。
    そしてこの枠を、革という素材で、かつ相応の強度を保つためには、何よりもまず一定の幅が必要となるのですが、ここで最もネックとなるのが液晶モニター上部とビューファインダーの間にある隙間でございます。
    枠の上辺にあたる細い革は、この隙間以下の幅でしか製作することができないため、この隙間が狭すぎると、枠そのものが作れなくなってしまう事情がございます。
    実のところ、X100SやX100の時点で、枠を作るための隙間はギリギリの幅しか空いておらず、これ以上狭くなると同じ設計では制作ができないことが分かっておりました。
    新しいX100Tにおいては、X100SやX100の頃と比べてこの隙間が1mm狭くなっており、(もちろんカメラとしての使い勝手は向上したのですが、)ボディスーツの設計を考えた時には、これまでと同じ背面デザインは維持できない状況となってしまいました。
    結果として背面を大きく開ける形となったため、カメラの背面レイアウトに依存せず、X100SやX100との共用が可能とはなりましたが、「共用」を優先したためのデザインではなく、あくまでも副産物としてご理解いただけますと幸いでございます。
    近年は、デジタルカメラの高性能化に反比例として、製品の小型化が進んでおり、背面にも天面にもボタンが所せましと並ぶカメラが増えてまいりました。X100シリーズはその中でも比較的レイアウトに余裕がある方ではあるのですが、それでも徐々に前述のような隙間は狭くなっている傾向にあり、“できる限り広く覆う”ボディスーツが作りにくくなっている状況でございます。
    いずれにしましても、ご納得いただけるデザインがご提供できなかったことは事実であり、ご意見は真摯に受け止めて、今後の商品開発の参考とさせていただきたく存じます。
    貴重なご意見に心よりお礼申し上げます。
    また何かお気づきの点がございましたら
    お気軽にご連絡いただければと存じます。

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