店長エンゾーです。
ユリシーズに、富士フイルムの『X-Pro2』がやって来ました。
エンゾーにとって先代モデルのX-Pro1は、「AF遅いし迷うし」とか「図体がライカと変わらないくらいデカいのにフルサイズじゃないし」などとムリヤリ難癖をつけることで自分の興味を削ぎ、ずっと見ないフリをしてきたカメラでした。
しかし、エンゾーと縁のあるプロカメラマンたちの間ではX-Eシリーズの評判が非常に良く、「プライベートの写真では、もうこれがあれば充分だから、フルサイズやめました」という人が続出していたこともあり、その上位機種であるX-Pro1は、内心気になって仕方がなかった存在でもあります。
そんなわけで、否応なく期待値が上がっていたX-Pro2。手にした時の最初の感想は「何だこの軽さは!」です。冒頭の画像のようにパンケーキレンズをつけた時はもちろんのこと、それより何倍も大きいXF23mmF1.4のような、金属鏡筒でガラスもみっちり詰まっている大口径レンズを付けても、やっぱり軽い。
スペックシートによれば、これでも先代X-Pro1と比較して45g重くなっているのですが、大きくていかつい外観の割に495gしかないので、いっそう軽く感じられます。と同時に、フジはレンズも上手に軽量化しているということに(今さら)気づきました。このボディの薄さを、ライカも見習って欲しいです。
エンゾーが痛く気に入っているX-M1は、残念ながらだいぶ前にディスコンになっていますが、こうして並べてみると、X-Pro2のサブとしてX-M1はしっくりくるなあと。個人的には、ライカCLに相当する存在です。思い込みですが。
手に取ってみてすぐに分かるX-Pro1との違いは、右手親指を置くスペースが格段に広くなっていること。必要なボタンやダイヤルなどが無数にあるデジタルカメラにとって、親指をどこに添えるかは機種を問わず悩ましい問題ですが、X-Pro1でディスプレイの左側にあった3つのボタンをすべて廃し、ディスプレイを左に寄せたことで、親指の自由度が増して持ちやすさが大きく向上しています。
さらに、頻繁に行う動作である画像の拡大/縮小が、ボタン操作からダイヤル操作に変更されています。この改良は非常に大きいと感じました。(いつも使うペンタックスの一眼レフもダイヤルによる拡大/縮小なので、ボタンを連打しなければならないキヤノンの一眼レフは、どうしても不便に感じてしまいます。)
また、見た目の問題ですが、X-Pro1の背面でひときわ悪目立ちして違和感があったファインダー接眼部のプラパーツが、X-Pro2ではずいぶん小さくなっており、デザイン的に洗練されたと感じる部分です。
さっそく試写もしてみたので、それはまた次回!