店長エンゾーです。
最近、X-Pro2を購入後のユーザーの感想を価格.comで読んでいると、その評価の高さに驚きます。中には「フルサイズの一眼レフから買い換えて本当に良かった!」と絶賛している声も少なくなく、開発陣にとってこれ以上の賛辞はないだろうと思う次第です。
はたして、世評の通りフルサイズを食うほどの描写なのか?とるものもとりあえず試し撮りに行ってみました。お供のレンズは何にしようかと迷う必要もないくらい手持ちのレンズが少ないので、今回はたった2本しか持っていないフジノンレンズのうちのひとつ・XF23mmF1.4 Rを装着。フルサイズ換算で35mmになる、エンゾーの好きな画角です。
X-Pro2に23mmをつけてファインダーをOVFモードで覗くと、撮影範囲を示すブライトフレームはかなり小さく表示されます。例えば、ファインダー倍率が0.72倍のライカに35mmをつけた時、ほぼ視野全体が撮影範囲になるのと比較すると、やはり被写体の雰囲気はつかみにくいです。
ところがどっこい(死語)、フレーム切り替えレバーを2秒倒しっぱなしにすると、ファインダーの中に拡大レンズが挿入されてファインダー倍率が大きくなるというギミックが内蔵されていることを、エンゾーは知りませんでした(滝汗)。ちゃんとマニュアル読みなさい。今回の撮影では主に背面の液晶を見ながらの撮影となりました。
(以下、画像をクリックすると拡大表示されます。)
(X-Pro2 FUJINON XF23mmF1.4 R ISO200 1/900 F1.4)
(X-Pro2 FUJINON XF23mmF1.4 R ISO200 1/340 F1.4)
(X-Pro2 FUJINON XF23mmF1.4 R ISO200 1/180 F1.4)
(X-Pro2 FUJINON XF23mmF1.4 R ISO200 1/240 F1.4)
(X-Pro2 FUJINON XF23mmF1.4 R ISO200 1/200 F1.4)
(X-Pro2 FUJINON XF23mmF1.4 R ISO200 1/800 F1.4)
いかがでしょうか。X-Pro2のインプレと言いつつXF23mmF1.4 Rのインプレみたいになってしまいました(笑)。例によってすべて絞り開放で撮っているのですが、あくまでも35mmというのは換算の話であって、実質的には23mmという超広角域のレンズなので、F1.4であってもよほどピント位置を近距離に設定しないかぎり、前後は申し訳程度にしかボケませんね。逆に言うと、開放からこれだけコントラストが高く切れの良い描写をするので、積極的に開放で使っていきたいレンズです。
それはともかく、X-Pro2がAPS-Cサイズとは思えないほどハイライト・シャドー共によく粘り、デジタル臭さをほとんど感じないフィルムライクな写りをするということを、十分に感じることが出来ました。(ややマゼンタかぶりをしがちだったX-M1とも、一線を画する端正な色再現性だと思います)
X-Pro2は、フルサイズカメラのサブなどではなく、これだけでスナップを撮りに行きたくなる「本気カメラ」です。