お久しぶりです。こんにちは。
デザイン企画の三好です。
「鍵って何に付けてる?」
私がユリシーズに入社して間もなく、社長から質問されて、自分のキーケースを見せた記憶がありますが…
それから数年。ユリシーズから2つのキーケースが発売予定です。
今回は2つのキーケースの中で、私が担当した「モルースコ(Mollusco)」のお話しをいたします。
※モルースコ(Mollusco)は「貝」という意味。
コンセプトは、
「鍵を出す。選ぶ。使う。しまう。」をワンハンドでできちゃうキーケース
そして、
出来る限りコンパクトがいい!!
それで、たどり着いたのがこの形です。(※サンプル写真の為、製品とは異なる可能性有。)
鍵をスライドさせて出し、キーケースのフタを受け皿にして鍵を選びます。
鍵は、最大4本+外側に車のスマートキーやレザーコードを装着可能です。
この貝のようにプクっとした膨らみが重要な役割を果たしています。
この膨らみを作るのが「絞り加工(立体成型)」と呼ばれる製法。
「絞り加工」はユリシーズ商品の、
Leica M Typ240/246/262 ボディスーツのグリップ部分やiPhoneケース「PUNTO」でも使っていた製法です。
これがとっても手間がかかる厄介な製法なんです><!
今回のキーケースは、その「絞り加工(立体成型)」を贅沢にも「裏と表」に施しました。
~「絞り加工」を簡単にご説明~
1.粗断ちした革を濡らして、凸の木型と凹の木型の間に革を挟み、
2.熱(今回は70度)でプレスして絞ります。
4.もう一度同じように凸の木型と凹の木型の間に革を挟み
5.もう一度プレス。
これを表と裏。
職人さんの手作業で一つ一つ・・・。
職人さんいつもいつもありがとうございます>へ<!!
「膨らみ(絞り)をどの程度にするのか?」今回はこれが重要課題でした。
〇服のポケットに入れやすく、服のシルエットをなるべく崩さないように出来るだけコンパクトにしたい!!
膨らみを最小限にしたい!!
〇鍵を出しやすく、しまいやすくしたい!!
ペタンコにし過ぎると、鍵がスムーズに入らない!!
最初に作った試作は薄すぎて、鍵がスムーズに滑り込まず・・・
↓薄すぎたキーケース。
絞り型をもう一度作り直しなんて事もありました。( ;∀;)<職人さんすみません)
そして、最初に私が作った懐かしい試作の写真を発掘。
手元にあったプエブロでとりあえず作りましたがへにょへにょです。
これ見せてしまって大丈夫かな…?
へにょへにょを回避する為、使う素材や芯材を試案しファーストサンプルから随分変わりました。
ビシッと!!
さてさて現在、量産に向けて準備中です^^☆お楽しみに。
それではまた。
しばらくブログの更新がなく、買おう買おうと毎日チェックしていたxpro2ボディスーツブラックの在庫切れが続いていたので、X100Fのボディスーツも絶望的かと半ば諦めかけていましたが、新製品開発に忙しかったのですね。
少し安心しました。