ライカM Type 240用ボディスーツ、このへんまで来ました。

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ライカのボディスーツを作り始めて、既に3ヶ月が経過しました。その間、完成サンプル(一部分だけでなくパーツを全部を組み上げたもの)だけでも4回作り直しています。また、グリップ部を立体的に盛り上がらせる「絞り加工」のために必要な金型も、仕様変更に伴い製作し直しました。

目立った改良点としては、まずホックの位置が変わっています。最初は、軍艦部の両肩部分にある脱落防止用のホックのアームを、左右ともカメラの前方から後方に向かって伸ばしていたのですが、これだとデザイン的にはスッキリするものの、カメラを構えた際、シャッターを押す右手人差指の腹にホックが食い込みグリップ感が悪化することが分かったので、右手側だけ、アームの伸びる方向を前後逆にすることにしました。

(改良前)

(改良後)

グリップは、当初ボリューム感がありましたが、元々ボディがかなり肉厚なM型ライカには、幅の広いグリップはそれほど必要ではありません。むしろ、きちんと指が掛かるだけの高さと角度が確保されているかどうかや、ユーザーの手の大小にかかわらず「グリップに握らされている感がなく自然に握れること」の方が重要なので、その点を考慮しながら形状を煮詰めていった結果、最終的にかなりスリムなデザインに落ち着きました。

細かいことですが、革の絞りという技術はかなり難易度が高く、普通は対象となる革の端ではなく中央部分を変形させます。が、今回は作り方を工夫することによって、グリップ部の下端をボディスーツの底面とほぼツライチにすることが出来ました。そのかわり、この形状に加工するために時間を二日間要しますが・・・。

次は、同じ精度で量産できるかどうかを検証する段階に進みます。

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