こんにちは、長澤です。間もなく販売が開始されるコモドのブライドルレザーBKですが、今まで何度か、「今回お届けできるのは36個であり、次回の供給は未定、少なくとも2年後の見通し」とお伝えして参りました。実際その予定だったのですが、本日、さほど間を置かずに追加生産できることになったので、その経緯をお話ししたいと思います。
今朝 ULYSSESでの思いがけない出来事
今回、コモドのブライドルレザーBKに使用している、セドウィック社のブライドルレザーはなかなか手に入りにくい革で、革を輸入している問屋さんのお話では、次は約2年待ちだと言われていました。そこで、今のうちから次回の分を頼んでおこうと、今朝ULYSSESの発注担当が革問屋さんに問い合わせたところ、予想外の返答がありました。
発注担当「セドウィックのブライドルレザーなんですが、2年後でもいいので、今から発注しておきます」
革問屋さん「あ、割とすぐに回せますよ」
発注担当「え”?」
革問屋さん「ちょうど今、余りがあるので」
混乱する発注担当者。
発注担当「余り!?あの…それは大変ありがたいんですけど、2年待ちという話だったのでは…」
革問屋さん「あー。溜まっているバックオーダー上は、確かにそういう状況です」
発注担当「はい」
革問屋さん「ただ、お客様ごとにご注文いただいている革の量がまったく違いまして。例えば、莫大な量を発注されているA様とB様というお客様がいたとします。セドウィックから革が入荷した時に、先にお待ちいただいていたA様に供給した場合、どうしても端数が出ることがあります。その余った分に関しては、次にお待ちになっていたB様にとってはまったく足りないので、小口で待たれているお客様の順番を繰り上げて、お声がけさせて頂くわけです」
発注担当「なるほど・・・。ということは、小口であればあるほど、声がかかりやすい、と」
革問屋さん「そういうことになります(笑)」
つまり、ユリシーズの注文数があまりにも少なかったので、はからずも順番が回ってきてしまった…ということなのでした。
これから安定的にセドウィック社のブライドルレザーが入ってくるというわけではなく、今回偶然追加で手に入ったため、今後も、運良く手に入れば製品を作るという生産体制になりそうです。
昨日のブログで、5月に10個程度追加販売予定とお伝えしておりました。本日手に入った追加生産分もそれと同じくらいの時期の販売になるかと思います。ULYSSESとしては、お客さまをお待たせしすぎずに商品をお届けできることになったことを嬉しく思いつつも、当初、意図したことではなかったとはいえ、希少性を喧伝するような形になってしまったことをお詫び申し上げます。