最近、一部社内で似顔絵作成マシーンだと思われている店長エンゾーです。
デザイナーの三好さん用にイラストを描いたら、「当然オマエも描くんだよな?」的な流れになったので、一応描きました。
先日、スタッフのモリ君がネタにしていた、来年リリースされる予定のiPhone用カメラユニット「Relonch Camera(リローンチカメラ?)」ですが、エンゾー的にもかなり注目しているプロダクトなので、ちょっと引っ張ってみたいと思います。
【超・本気なスペック】
まず、エンゾーのようなマニアの視点で見た時のセールスポイントは、センサーの巨大さでしょう。まさかのAPS-Cサイズ。これはもう立派な一眼クラスであり、銀塩換算45mmF2という大口径レンズと相まって、ボケを存分に楽しむことが出来そうです。
焦点距離に関しては好みがあるので意見が分かれそうですが、高級コンパクト界隈で定番化している24mmスタートのズームや28mmの単焦点と比較して、遠近感の誇張が目立たず映り込む情報も整理できる45mmは、人間がモノを見るときに近い自然な写りでスナップに適していると思います。
このスペックのレンズとセンサーで、どんな画像が撮れるでしょうか。それを検証するために、手持ちの機材を使って、まったく同じ換算焦点距離とF値で撮ったのが下の作例です。絞り開放だと、ご覧のとおり相当ボケを活かすことが出来ます。
ユリシーズには仕事柄、様々なカメラとレンズがストックされていますが、特にテクニックを駆使することなく、気軽にボケを再現するには、やはりAPS-Cサイズ以上のフォーマットが欲しいなと感じることが多いです。なので、Relonch Cameraの開発チームが、1インチでもM4/3でもなく、思い切ってAPS-Cサイズをフォーマットに選んだことは彗眼だなと思いました。
【どこが凄いのか】
このRelonch Cameraの強みは、
1.画像をSNSにUPする際、カメラからスマホを経由させるという手順を踏むことなく、ワンストップで完結すること
(カメラ部とiPhoneが物理的につながっているため、Bluetoothなど通信によるペアリングも必要ない)
2.気合を入れた撮影の時はRelonch Cameraで、メモならiPhoneでと、使い分けできること
3.iPhoneが母艦であること
この三点だと思います。
「何でiPhoneようであることが強み?」と思われるかもしれませんが、これはエンゾーがiPhoneユーザーだから、というだけの話です(笑)。どういうことかというと、先日、Panasonicから発表されたアンドロイド携帯風味のコンデジ「LUMIX CM1」と比較しての
現状では、APS-Cクラスの機材で撮られた高品位な画像をSNS上にアップしようと思ったら、いったんWi-Fiでスマホにデータを転送するか、もしくはアダプターを介してSDカードからスマホやタブレットに画像データを移す必要がありましたが、いずれもダイレクト感や即時性に乏しく、「できるけど面倒」の域を出ませんでした。
ただ画像をWEB上にUPするだけならいいのですが、SNSでは、画像はほぼ確実に「コメントとセットで」UPされます。ここが一般的な画像アーカイブとの大きな違いです。
この製品のターゲットは、あくまでも「大きなセンサーと明るいレンズでしか撮れない本格的な画像をSNSにUPしたい人」。かつてFlickrが受け皿となっていたような、高品質で作品性の高い画像を、もっとカジュアルにWEB上で発信したい人向けです。
ただ、Flickrが「写真趣味にどっぷり浸かっているマニア向けの場」であったのに対し、日常の小ネタやメモ的な画像をコメント付きで気軽に投稿できるFacebookのようなSNSは、コアな写真ファンではない一般ユーザーのほうが圧倒的に多いわけで。
そういう開かれた場でも、ちょっといい画像を、気の利いたコメントとともに発信したいと思い始めた写真ファンの欲求の変化は、SNSがより濃密な自己表現の場へと変わりつつあることを感じさせます。