ふんわりササッ なカメラケース その3

7月に入ったと言うだけで、急に気持ちが夏モードに切り替わったデザイン企画の佐藤です。

引き続き、カメラケースの試作を作っています。たくさんサンプルを作るので、今までは試作用の革での作業でしたが、今回は商品で使う予定の革と同じ革です!

じゃじゃ~ん
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

革を変えると印象がガラリと変わりますね♪ かなり商品らしい顔立ちになりました。
角ばった箱型ケースにならないようにと製図をコチョコチョと修正しながら何個も試作しましたが、お顔はシャープさを加えつつもエレガント、本体は丸みがあるけど子供っぽくは無い、そんなデザインに仕上がったかなと思います(笑)。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ケースの入り口のデザインも随分悩みました。カーブの角度や高さを何度も変えて辿り着いたのがこのライン↓
strapin
両吊りのストラップを取り付けたカメラを収めてもできるだけ隙間が出来ないようなラインを目指しました。

 

そして、開閉はクッシーノ方式です。マグネットを表革の裏生地の間に入れています。
このマグネット、ぱっと見は分からない【クッシーノ】から引き継ぐ技というか、秘密が隠されています。

実は、フタ側のマグネットは各1個ずつ、本体側はマグネットを2個重ねて磁力を調節しているんですね~。

これで、『ケースのフタはしっかり閉まり、でも開ける時にストレスがない位のくっつき加減』が実現出来ました。

 

使用しているのは、厚さ2mmもない丸くて小さなマグネットです。

ただ、小さくても、か・な・り強力!

写真のケースを試作中にマグネット2個を重ねて接着剤で付ける作業をしていたのですが、机にマグネット1つを置こうとした瞬間、先に接着剤を塗って置いておいたもの2つと、突然

「ぴょーーーーん」

と引き合って合体!!!!
接着剤はまだ乾いてないのに、余分なマグネットは引き離せない。軽くパニックなりながら引き離せた時は、手のひらも指も接着剤でベトベトになり、洗っても洗っても違和感が残り・・・。

そんな地味な苦労も重ね、今週このサンプルは職人さんのもとへ旅立ちましたよ(*^ー^)ノ~~
プロの技に磨かれ、いっそうステキな商品になると期待しています!

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