Canonの絨毯爆撃と、我が道を行くPENTAX

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店長エンゾーです。
木曜日からいよいよ、年に一度のカメラの祭典、CP+が始まりますね。今回は、スタッフの森君と二人で視察に行きます。あ、ユリシーズはブースは出してませんので、念のため。(CP+に行きますと言ったら、皆さん普通に「あ、じゃあブースに遊びに行きますね!」と仰るので(汗))

さて、そのCP+を前に、各社ともリーク情報や公式情報がほぼ出揃いました。中でも元気がいいのがキヤノン。エントリークラスのKissとミドルクラスの70Dの間に「EOS 8000D」を設け、EOS 5Dmk3には高画素モデル5Dsとローパスレスモデル5DsRを展開し、ローエンドからハイエンドまで隙間という隙間を埋めに来た感があります。まさに王者の戦略です。


(EOS Kiss X8i)


(EOS 8000D)

今回、最小/最軽量モデル「EOS Kiss X7」の後継機種は発表がありませんでしたので、X7をこよなく愛するエンゾーとしてはそれが残念というか、まさか一代限りで終わったりしないよね?と、ちょっと不安になったりもしていますが、それはそれとして秋まで(?)楽しみにをとっておくことにします。


(EOS M3)

また、「キヤノンは積極的に展開するつもりがないのでは?」と一部で揶揄されていたミラーレス機「M」も、しっかりモデルチェンジしました。張り出して握りやすくなったグリップに、キヤノンのやる気を感じます。外付けファインダーに対応したのもプラス材料です。お世辞にも速くはなかったAFが、どこまで進化したのかをCP+で見てきたいと思います。

しかし、何よりも驚き、かつ喜んだのは、ペンタックス(=リコー)が、ついに公式にフルサイズ参入予定を認めたことです!開発中のモックはまだまだ荒削りですが、往年の名機「バケペン」ことPENTAX 67を彷彿とさせる巨大なペンタプリズムが、いかにも見え味の良さそうな雰囲気を醸し出しています。


(化け物ペンタックスこと、PENTAX 67)

僕がペンタックスのフルサイズ用レンズをずっと手放さずに保管していたのは、この日のためだったと言っても過言ではありません。もう興奮しすぎで鼻血が出そうです・・・。


(幻に終わった銀塩のハイエンド機・MZ-1。)


(銀塩のMZ-Sがベースの、フルサイズ試作機。)

思えば、ペンタックスはもう長いこと、「本当の意味でのハイエンドモデル」が不在のままでした。銀塩末期にフラッグシップ機・MZ-1を開発していましたが、時すでに遅く、デジタルの時代に移行して幻に終わります。
それならばと、フルサイズのデジタル一眼レフ「K-1」に着手しましたが、あまりに高コストになることから開発を断念。つくづくフラッグシップ機に縁がありません。以来、APS-CサイズのK一桁シリーズを暫定的なトップに据え、今日まで来ました。
そういった経緯を知っているオールドファンとしては、本当にこの日が待ち遠しかったのです。

それにしても、三角形に尖った、文字通りの「ペンタプリズム」を見るにつけ、ソニーに吸収後、ミノルタの開発陣が意地を見せたフルサイズ機「α900」のデザインが、いかに洗練されたものだったかを改めて思い知らされます。「外観とファインダーはあのままでいいから、中身だけをブラッシュアップして欲しい」というファンが多いというのも頷ける話です。
 
 

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