ARTISAN・OBSCURA(アルティザン・オブスキュラ)のウッドレリーズボタンとシューカバー、発売。

店長エンゾーです。

アメリカはコロラド州デンバーから取り寄せた「アルティザン・オブスキュラ」のウッドレリーズボタンとウッドシューカバーが、ようやく発売にこぎつけました

この手のアイテムは、ともすれば「実用性のない無駄な装飾」「写真の本質から外れたお遊びの道具」のように思われがちです。しかし今回、最初に知っていただきたいのは、このレリーズボタンを考案したのが、道楽者の趣味人などではなく、Preston Utley(プレストン・アタリー)という、大変腕の良いプロのウエディングフォトグラファーだということです。(コロラドの自然の中で撮られた印象的な結婚式の風景に、ユリシーズのスタッフは全員、しばらく時間を忘れて見入っていました。是非リンク先を御覧下さい。)


上はPreston Utleyその人。

そんなプレストンが、なぜ「木のレリーズボタン」を作ったのか。

『昔は何かレリーズボタンが欲しいと思っても、せいぜいe-Bayで安くて冷たくて個性に乏しい物を買い求めるしかなかった。でも僕らが探していたのは、もっと心がこもっていて温かみがあるもの。アルティザン・オブスキュラのすべての商品に共通するテーマは、カメラとともに時を経て、その時々の物語や一緒に行った場所などを反芻することなんだ』
『一番の目的は、写真を撮りたいという気持ちにさせてくれること。このウッドレリーズボタンやシューカバーによってわくわくしてテンションが上がってくれたら嬉しいな』

プレストンと意気投合し、共にアルティザン・オブスキュラを立ち上げた木工職人のSteve Stanton(スティーブ・スタントン)もまた、次のように語っています。

『アルティザン・オブスキュラのミッションは、カメラマンたちにもっとカメラマンとして出かけさせ、カメラマンでいさせること。写真を撮りに出かけたくなるようにする!それが僕達の情熱なんだ』

このストーリーを聞いた時、僕は少なからず驚きました。それはとりもなおさず、開業以来ユリシーズが掲げてきたミッションそのものだったからです。遠く太平洋を隔てた彼の国で、同じことを考えている人たちがいたことに、不思議な感動を覚えました。スタントンのメッセージは、次のように締めくくられています。

『写真を撮って、人生をありのままに記録する。写真を通して、自分の情熱がとこにあるのかを見出して欲しい』

そんな彼らのメッセージと関係なく、アルティザン・オブスキュラの小さなレリーズボタンは、確かにカメラを毎日連れ出したくなる魅力を備えているのでした。

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