こんにちは、どんな高いカメラでも経費で使えてウハウハの長澤です。
先日、α7R IVのボディスーツを作ることをブログで発表しましたが、それに前後して、既に何件もお問い合わせ頂いており、誠にありがとうございます。おかげさまで、今のところ順調に製作が進んでおりますので、進捗状況のご報告です!
手切りサンプルが届きました
現在、工場の中で最も経験の豊富なベテランの職人さんが、手作業で革を切り出して作る「手切りサンプル」が工場から送られてきたところです。「手切りサンプル」とは、どの段階なのか、ここでボディスーツが完成するまでの大まかな流れをご説明します。
ボディスーツ完成までの流れ
1.ひな形を起こす
1-1.イラストでデザインを考える
1-2.紙モックを作る
1-3.工場で手切りサンプルを作る(←イマココ)
2.金型サンプルを作る
2-1.手切りサンプルを元に金型を作る
2-2.金型で革を抜いてサンプルを作る
3.量産と出荷準備
3-1.複数の作り手により、量産品をいくつか作る
3-2.量産開始
3-3.一つひとつカメラに装着して成形する
3-4.出荷
手切りサンプルや金型は、何度か修正を繰り返して完成します。手切りでうまくいったからといって金型がうまくいくとは限りません。むしろ、手切りサンプルで完璧に合っていた寸法が、金型をおこすと微妙にずれてしまうことのほうが普通で、この金型の修正が、ボディスーツの出来不出来を決める最も大きな山場の一つなのです。
更に金型が狂いなく仕上がったとしても、量産の段階でバラつきは出てしまいます。普段の生活の中で、「量産品」と聞くと、全て機械によって作られ、人の手がかかっていないかのように思いがちですが、必ずしも、量産=手づくりではない、ということではありません。むしろ、全て手作りと言っても差し支えないくらいです。
よって、工場から届いた量産品は、1個1個カメラの形に合わせて、成形する必要がありますが、硬い革を完成後に曲げ直す作業は、繊細かつ非常に力がいる作業で、とても時間がかかります。地味ですが、とても大切な工程です。
ざっくりと説明すると、以上のような流れでボディスーツが作られます。
今、「手切りサンプル」が届いたところなので、まだ序盤のようですが、α7シリーズのボディスーツを作るのは今回で4回目。工場との長年の信頼関係があり、現時点でもかなり完成度の高いサンプルが上がってきたため、今回は修正が少なくすみました。
いつ完成するの?
このまま順調に行けば年明けにはお届けできるのではないかと思っているのですが、年内か年明けになるか、まだ微妙なところなので、詳しいスケジュールが分かり次第また報告いたします。続報をお待ちください!
前略 予想より早く製品化の決定ありがとうございます。現在ソニーストア天神で発売されたものを、グリップ部分をカットして使用しています。一日も早い発売を楽しみしています。 草々
楽しみにしてくださってありがとうございます。少しでも早くお届けできるよう努めておりますので今しばらくお待ち下さい。また進捗状況をご報告させて頂きます。