RX1RII用グリップ製作記(その4)

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店長エンゾーです。

だいぶ早い時点から着手していたRX1R2用グリップですが、石膏粘土によるモックが完成した時点からパタッと更新がなくなって、「さては立ち消えになったのか?」と思われていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。安心して下さい、動いてますよ。

あのモックは、あくまでもフライング気味に初代RX1をベースに作っていたもので、12月末に発売される予定だったRX1R2に間に合わせるように準備していました。が、実際に発売になったのがそれから2ヶ月後だったことは既にご存知の通り。現物がないので、RX1R2との寸法の違いを調整することも出来ず、ずっとスタックしておりました。
が、しかし。ようやく再始動です!

今回は、製作を依頼している製作所を訪ねて、富山県高岡市を訪ねました。
貧乏性なエンゾーは、わずかな旅費を惜しみ飛行機を使わず列車で行ったのですが、山陽新幹線のぞみ → 特急サンダーバード → 北陸新幹線つるぎと乗り継いで、実に6時間30分を要しました。遠い!

高岡市は、伝統的な鋳物の町です。あまり知られていませんが、実は日本の仏具のほとんどはこの町で生産されており、鋳造に関しては日本でも有数の技術を誇る地域です。

RX1R2用のグリップは、当初、金属製ベース×2と木製の握りの部分で、あわせて3ピースで構成する予定でした。が、部品点数を減らし、構造を出来るかぎりシンプルすることで、金属ベースを1つのピースで作り、木製グリップとの連結をビス3つで行うことで強度を保つ方法を模索することにしました。
何しろ、量産を前提とした木製グリップで、ここまで複雑な曲面を多用した製品は国産では存在しませんでしたので、クオリティは保ちつつも、価格が高騰する要素は減らしていきたいところです。

また、通常はこの手の製品はアルミブロックから削り出して作られることが多いですが、今回は高岡製ということで、アルミ鋳造で行くことを目論んでいます。

なお、ここでちょっとした問題が発生。
試作をRX1ベースで行っていたため、レンズ鏡筒がグリップ側に3mm移動したRX1R2だと、握り込む部分の幅が狭く、手が大きい人の場合、指先が鏡筒に干渉してしまう可能性が出てきました。まったく、作り手に楽をさせてくれないカメラです。

とりあえず、次のステップは樹脂によるモックアップ作りへと進む予定です!

【今までのみちのり】

RX1RII用グリップ製作記(その1)

RX1RII用グリップ製作記(その2)

RX1RII用グリップ製作記(その3)

1件のコメント

  1. Dear Enzzo,

    After researching and comparing of grips for RX1RII, I found the following options:

    Really Right Stuff
    http://www.reallyrightstuff.com/BRX1R-II-Set-for-DSC-RX1R-II

    Kangrinpoche 75g $89.95
    http://www.3s-kangrinpoche.com/en/Files/Product67.htm

    Fotodiox $70
    https://www.fotodioxpro.com/fotodiox-pro-metal-camera-hand-grip-for-sony-dsc-rx1r-ii.html

    Metro Case 44g $75
    http://www.metro-case.com/grips/sony-rx1r-ii-1

    https://item.taobao.com/item.htm?id=26861348769&toSite=main
    索尼RX1/RX1R/RX1RII手柄/L型快装板/RX1R2竖拍板兼容RRS雅佳包邮
    115g

    As a RX1R + Really Right Stuff user before, I find the handling of RRS grip is acceptable, but it’s way too heavy (more than 120g). It is against the RX1R’s design — extremely lightweight.

    I am a street shooter. I do not always shoot with my eyes on the viewfinder. In this situation, I really need a grip that has some directional hint to let my hand know where my camera is pointing to. That is what you have considered in the Development Report #3. http://ulysses-product.com/?p=446

    The grip definitely need a space for the middle finger, so the upper side of the middle finger not only spreads the weight of camera body, but also gives a directional hint of where the lens is pointing to.

    Therefore, please keep developing this grip! And try to make the grip as light as possible! I will wait for your grip!

    cheers from Taiwan,

    rio

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